保険の種類別の早見表
| 保険 | 手続き | 確認できた内容 | 根拠 |
|---|---|---|---|
| 生命保険 | 契約者の変更 | 被保険者と生命保険会社の同意が必要 | 生命保険文化センター |
| 生命保険 | 受取人の変更 | 保険期間中は原則変更できる。支払事由の発生後は変更できない。被保険者の同意が必要 | 生命保険文化センター |
| 生命保険 | 氏名・住所の変更 | 契約者・被保険者・受取人の名前が変わったとき、住所が変わったとき、すみやかに申し出る | 生命保険文化センター |
| 自動車保険 | 住所・通知先の変更 | 契約者が変えたとき、遅滞なく保険会社へ連絡する | 日本損害保険協会(くるまの保険) |
| 自動車保険 | 運転者の範囲・年齢条件の変更、車の買い替え | 保険会社への通知が必要。怠ると変更前の契約条件が適用され、保険金が支払われない場合がある | 日本損害保険協会(くるまの保険) |
| 自動車保険 | 被保険自動車の譲渡 | 契約上の権利・義務を譲受人に移すときは、書面で通知し承認を得る | 日本損害保険協会(くるまの保険) |
| 火災保険 | 住所・通知先の変更 | 契約者が変えたとき、遅滞なく保険会社へ連絡する | 日本損害保険協会(すまいの保険) |
| 火災保険 | 家財の他の場所への移転 | 通知事項。故意または重大な過失で遅滞なく通知しないと、契約が解除され保険金が支払われない場合がある | 日本損害保険協会(火災保険の通知事項) |
| 火災保険 | 建物の譲渡 | 遅滞なく書面で通知する。権利・義務を譲受人に移すときは、譲渡前に書面で申し出て承認を得る | 日本損害保険協会(すまいの保険) |
法令で決まった日数の期限は、確認した資料には書かれていません。生命保険は「すみやかに」、火災保険・自動車保険は「遅滞なく」と案内されています。手続きや必要書類は保険会社ごとに異なります。
手続きの順序
保険は種類ごとに契約者や窓口が違うため、先に保険証券で、保険の種類、契約者、被保険者(補償される人・車・建物)、受取人を書き出してから動くのが安全です。
- 加入している生命保険・自動車保険・火災保険の保険証券(または契約内容のお知らせ)を集め、契約者・被保険者・受取人・保険会社を確かめる
- 財産分与や養育費の取り決めで、契約者や受取人を変える保険があるかを決める(決め方は財産分与の調停のページで確認できます)
- 生命保険は、契約者変更・受取人変更をする保険会社の窓口、コールセンター、代理店へ連絡し、被保険者の同意の取り方と必要書類を聞く
- 建物や車の名義を相手へ移す、または相手から引き取る場合は、移す前に書面で保険会社へ申し出て承認を得る(住宅ローンの名義のページ、自動車の登録名義のページ)
- 住所や氏名が変わる場合は、火災保険・自動車保険・生命保険のすべてに変更を連絡する(世帯変更届、氏名変更の手続き一覧)
生命保険:契約者と受取人
生命保険文化センターは、契約者は契約上の一切の権利義務を第三者に変更でき、変更には被保険者と生命保険会社の同意が必要と案内しています。受取人は、契約者が原則として保険期間中であれば変更できます。保険金の支払事由が発生したあとは変更できず、変更には被保険者の同意が必要です。指定代理請求制度の指定代理請求人や家族登録制度の登録者なども、必要に応じて変更するよう案内されています。
離婚後に元配偶者が相続人でなくなることと、遺言書の見直しは離婚後の相続関係のページで確認できます。
子の学資保険は取り扱いが異なる場合があります。学資保険の契約者変更・受取人変更のページで確認できます。
自動車保険
日本損害保険協会は、運転者の年令条件や運転者の範囲を変えるとき、車を買い替えるときは保険会社への通知が必要で、通知を怠ると変更前の契約条件が適用され保険金が支払われない場合があると案内しています。離婚で配偶者が運転しなくなる、または車を引き取る場合は、この通知の対象になるかを保険会社に確認してください。被保険自動車を譲渡して契約上の権利・義務も譲受人に移すときは、書面で通知し承認を得る手続きが必要です。廃車・譲渡などでやむを得ず契約を中断する場合に、一定の条件を満たせば等級を継承できる「中断特則」も案内されています。
火災保険
日本損害保険協会は、火災保険の通知事項として、建物の構造・用法の変更と家財の他の場所への移転を挙げています。建物を譲渡する場合は、契約者または被保険者が遅滞なく書面で保険会社に通知する必要があり、契約上の権利・義務を譲受人に移すときは、譲渡前にあらかじめ書面で申し出て承認を得る手続きが必要です。保険の対象が譲渡された場合、その契約は「失効」となると案内されています。
未確認のまま扱っている事項
- 自動車保険で、契約者や記名被保険者を変えたときに等級を引き継げるかは、確認した公的資料に記載がなく、確認できていません。
- 火災保険で、共有名義の建物の一方が出るときの契約の扱いは、確認できていません。
- 契約者変更に伴う税の扱いは、このページでは確認していません。
- 各保険会社の必要書類と手続きの方法は、確認していません。
- 地震保険・医療保険・傷害保険など、ここに挙げた3種類以外の保険は扱っていません。
よくある質問
生命保険の受取人は離婚後も自動で変わりますか。
生命保険文化センターの案内に、離婚で受取人が自動的に変わるという記載はありません。受取人の変更は契約者が保険会社へ申し出る手続きで、被保険者の同意が必要です。保険期間中は原則変更できますが、保険金の支払事由が発生したあとは変更できません。
離婚で氏名や住所が変わったら、保険会社に連絡が必要ですか。
生命保険は、契約者・被保険者・受取人の名前が変わったときと住所が変わったときに、すみやかに申し出るよう生命保険文化センターが案内しています。火災保険・自動車保険は、契約者が住所や通知先を変えたとき、遅滞なく保険会社へ連絡する必要があると日本損害保険協会が案内しています。
離婚で家を出て、家財を別の場所へ移したら火災保険の連絡は必要ですか。
日本損害保険協会は、火災保険の通知事項に「建物の構造・用法の変更」と「家財の他の場所への移転」を挙げています。故意または重大な過失で遅滞なく通知しないと、契約が解除され保険金が支払われない場合があるとされています。
建物や車の名義を相手に移すとき、保険はどうなりますか。
日本損害保険協会は、建物を譲渡する場合は書面で保険会社に通知し、契約上の権利・義務を譲受人に移すには譲渡前にあらかじめ書面で申し出て承認を得る必要があると案内しています。被保険自動車の譲渡も、権利・義務を譲受人に移すときは書面での通知と承認が必要です。
自動車保険の等級は、名義や記名被保険者を変えても引き継げますか。
公的機関の資料では確認できていません。日本損害保険協会は、廃車・譲渡などでやむを得ず契約を中断する場合に、一定の条件を満たせば等級を継承できる「中断特則」があると案内しています。引き継ぎの可否は、加入先の保険会社に確認してください。
公式根拠
生命保険は生命保険文化センター: 諸変更と届出、自動車保険は日本損害保険協会: くるまの保険、火災保険は日本損害保険協会: すまいの保険と日本損害保険協会: 火災保険の告知事項・通知事項で確認できます(いずれも確認日2026年10月15日)。実際の手続きは、加入先の保険会社の案内で確認してください。
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